サテン生地

< 目次 >

サテンとは

サテン生地

サテンとは織り物の三原組織の一つである「朱子・繻子(しゅす)織り」のことを言います。つまり、サテンとは生地の名前ではなく、朱子織りで織った織り物の総称です。

 

高級なサテン生地では、シルクや綿などの天然素材で作られたものが多く、普段使いしやすいサテン生地としては、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維で作られた安価なものが広く使われています。

 

もともとサテンは中国発祥の絹織物で、その後イタリアに渡り、ヨーロッパ各地へと広がっていきました。日本には江戸時代初期にオランダ・中国から京都へ渡り、その後全国へ広がったとされています。

三原組織

三原組織(さんげんそしき)とは織物のもっとも基本的な平織り(ひらおり)、綾織り(あやおり)、朱子織り(しゅすおり)の3つの織組織のことを言います。

生地の特徴

高級感のある光沢、滑らかでトロンとした格別な肌触り

 

サテンは「タテ糸・ヨコ糸のどちらかが表面に長く浮いている」という構造で、まるでどちらか一方向の糸だけで織られているように見えるほど生地面がなめらかなのが特徴です。外光をよく反射するため高級感のある光沢が生まれます。ツルツルとした滑らかな触り心地は格別です。

 

生地の織り方の比較 三原組織

綿糸と心地よい肌触りの関係

綿サテン

滑らかでとろんとした肌触りやドレープ性(肌沿い)は、糸の細さ繊維の長さによって変わります。糸が細く繊維が長いほど、肌触りもドレープ性もよくなります。糸の細さは「番手」で表しますが、数値が大きいほど細くなっています。

一般的なカバーで40番手、高級なものだと60番手や80番手の糸が使用されます。綿の場合は綿花の繊維の長さが、一般的なもので平均25㎜ほどで、短繊維綿は21mm以下、中繊維は21~28mm未満、最高クラスは超長綿の35mm以上となっています。

 

ドレープ性

ドレープ性という言葉は、衣類に対しては、布が自然とたるむ優美な様子を意味します。対し、布団カバーにおけるドレープ性とは、布団がどれだけ体にフィットするかを意味しています。ドレープ性が優れているということは、それだけ体にフィットしやすいということです。やさしく包み込むような高いドレープ性を持つ布団カバーは、心地よさと保温性に優れ安心感のある眠りを実現します。
高級糸の番手
超長綿

糸の細さに加え、綿糸を作る工程での処理の仕方によっても光沢や毛羽立ちの具合が変わってきます。繊維の向きをそろえただけのカード糸と、カード糸からさらに短繊維を除去し、繊維の配列をそろえたコーマ糸があり、コーマ糸の方が光沢がより出て、毛羽立ちも抑えられます。手間ひまをかけた高級糸です。

カード糸とコーマ糸の比較

羽毛布団のカバーであれば、羽毛をつぶさずに中に多くの空気を含んだ状態を保てるような軽くてしなやかな80番手糸などの細い糸のカバーがおすすめです。もう少し張りもほしいと思われる方は、60番手などお好みにあわせて選んでいただくのがおすすめです。

格別な寝心地

サテンの寝心地

サテンの布団カバーの寝心地は格別です。滑りが良く、なめらかで気持ちの良い肌感はサテンならではです。肌に吸い付くようなドレープ性(肌沿い)があり、まるで高級ホテルのベッドで寝ているような感覚になります。

 

サテンは織り方の構造上、吸湿性や吸水性が低くなるというデメリットがありますが、綿100%など素材自体に吸湿性、吸水性の高いものを選ぶとそのデメリットが解消されます。織り方と素材それぞれの特性を考慮して選ぶのがおすすめです。

 

艶やかな光沢があるので、寝室に高級感を出したいときにもサテンは効果的です。

お手入れ方法

サテンは糸の交差する点を少なくしているので、タテ糸またはヨコ糸が浮いている部分が多くなっています。その為、平織りなどと比べると引っかけやすくなってしまったり摩擦に弱くなります。比較的デリケートな生地と言えます。また、綿とシルクではお手入れ方法が異なりますのでご注意ください。

<綿のサテン生地のお手入れ方法>

洗濯機をご使用いただけます

綿サテンのシーツやカバーは、素材は綿ですので、ご家庭の洗濯機をご使用いただけます。普通のシーツ、カバーのお手入れ方法と同じです。特別なお手入れは必要ありません。

しわ対策

綿素材ですので洗濯しわが生じます。ただ、平織りのシーツなどに比べると、若干しわが目立ちにくい傾向があります。シーツやカバーを、4つ折などに折ってから洗濯ネットに入れて洗濯をしていただきますと、しわになりにくくなります。

脱水機の使用時間を短くし、ある程度湿った状態のまましわを伸ばして干すのも効果的です。

お洗濯は週一回

布団カバーの洗濯は週1回程度がおすすめです。人間は一晩でコップ1杯程度の汗をかきますが、その汗は布団カバーやシーツが吸収します。そのままにしておくとダニの温床となりやすくなります。

お洗濯の前に

洗濯前には大きなホコリやゴミを取っておきましょう。布団カバーの内側、特に四隅にホコリやゴミが固まりやすいので取り除いておくことがコツです。洗濯機はゴミを取るものでないため、予め取っておかないと洗濯中にまた付着してしまいます。

中性洗剤がおすすめ

布団カバーの洗濯には洗濯用の中性洗剤を選んでおけば間違いありません。特に布団カバーの洗濯マークに「中性」と書かれているものは、必ず中性洗剤を選びましょう。

粉末洗剤のほとんどは「弱アルカリ性」です。弱アルカリ性のほうが若干洗浄力が強いため、汚れを落としやすいメリットがありますが、繊維にダメージを与えやすくなってしまいます。できるだけ布団カバーの劣化を防ぎたい場合は使わないほうが無難です。

 

蛍光増白剤や塩素系漂白剤は色ムラの原因となることがありますのでおすすめできません。

 

柔軟剤は柔らかい仕上がりになり、肌ざわりをよくする成分が配合されています。防臭や静電気防止のために生地をコーティングするタイプの柔軟剤も販売されています。このような柔軟剤は吸水性が悪くなり、ムレやすくなることもあるため、布団カバーの洗濯にはあまり向きません。

 

洗うとき、干すときは裏返しましょう。表にして洗っていると生地同士が擦れたり、洗濯槽にぶつかったりするので、どうしても外側になっている方が傷みやすく、さらに色があせてきてみすぼらしくなりますが、裏返して洗濯ネットに入れて洗うことでそういった傷みなどを軽減してくれます。また、布団カバーやシーツを外に干すときも裏返すことで、直射日光の紫外線で生地が傷んだり、色あせてしまうことを軽減できます。

 

<シルクのサテン生地のお手入れ方法>

シルク製品は洗濯機の使用はNG。やさしく手洗いで。

シルク製品は比較的デリケートです。洗濯機や乾燥機の使用は控え、週一回程度の手洗いをおすすめします。また、漂白剤や柔軟剤の使用もお控えください。

 

■手洗いの手順

  1. 水または30℃以下のぬるま湯に中性洗剤かシルク用洗剤を溶かす。
  2. やさしく押し洗いした後、水を交換し押し洗いしながら2~3回すすぐ。
  3. 繊維を傷めないよう軽く水を絞り、早めにしわを伸ばし形を整える。
  4. 裏返して陰干しをする。
  5. アイロンをかける場合は、半乾きの状態で当て布をして低温で裏側からかける。

サテン生地のカバーリングをご紹介

 スリープテイラーで製造直販をしている、自然素材を生かしたサテン生地のシーツをご紹介させていたただきます。国内自社工場製造直販ならではの高品質で安心安全な日本製カバーリングが、毎日の豊かな眠りをサポートします。

超長綿100%ノーブル

Noble(ノーブル)

楽天市場の人気ランキング(布団カバー部門)で3冠を獲得した最高級超長綿100%の大人気シリーズの布団カバーです。80番手の超極細コーマ糸超高密度のサテン織りで仕上げています。まるでシルクのような格別な寝心地を実現した一流ホテル仕様です。ふんわりとやわらかく軽量で、美しい艶が印象的な特別仕様の布団カバーです。

超長綿100%ストライプ柄エトワール

Etoile(エトワール)

楽天「布団カバーセット」ランキング1位獲得。最高級超長綿100%の美しい艶が魅力です。60番手の超極細コーマ糸高密度のサテン織りで仕上げ、張りのある凛とした美しさを生かした上品なストライプ柄です。高級ホテルのようなワンランク上の満足感を演出するスタイリッシュな印象の布団カバーシリーズです。
シルクの枕カバー

PRIMA(プリマ)

楽天市場「日本製枕カバー」ランキング1位獲得。高品質な天然シルク100%の生地を使用した贅沢な枕カバーです。毎日の眠りを贅沢にする、純絹ならではの艶と肌感は格別です。人間の皮膚に最も近い繊維といわれるシルクはお肌との相性が良く髪への負担も少ない極上の素材です。ストレスフリーの眠りが健やかな毎日をサポートします。